打ち上げ花火 映画のネタバレ結末やあらすじ、評価、感想
岩井俊二によるドラマ『if もしも』内で放送されたドラマが2017年にアニメ映画化されています。
広瀬すず、菅田将暉など旬で豪華な声優をはじめ、監督や脚本家も人気実力派が集結しました『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。
そこで今回は、映画『打ち上げ花火』のネタバレ情報や感想評価についてご紹介していきたいと思います!
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映画「打ち上げ花火」の基本情報とは

監督:新房昭之(「まどか☆マギカ」シリーズ他)
脚本:大根仁(映画/ドラマ「モテキ」、「SCOOP!」他)
原作:岩井俊二(「ラブレター」「リップ・ヴァン・ウィンクルの花嫁」他)
配給:東宝
時間:90分
1991年、元々はフジテレビのTV企画「もしもif」で製作された1時間モノ企画ドラマだった本作は、その斬新な映像表現や主演・奥菜恵のフレッシュな魅力が評価され、カルト的な人気となりました。
1995年に約50分の短編映画にまとめ直されて、映画館で公開されることとなります。
そこから約20年が経過し、東宝のプロデューサー、川村元気氏からアニメ映画化の企画が原作者、岩井俊二氏に持ち込まれることとなりました。
岩井氏は、この時演出家・監督として独特のセンスを持つヒットメイカー、大根仁氏が脚本担当を務めることを条件に了承しました。
さらに、アニメ製作&監督はアニメ「まどか☆マギカ」シリーズや西尾維新「物語」シリーズ等を手がけ、業界で唯一無二の個性を放つシャフト&新房昭之に決定!
岩井俊二×大根仁×新房昭之という、独特の作家性を持つ三者に、ヒット作を連発するプロデューサー、川村元気氏という最強の組み合わせで製作された本作となります。
同様のスキームで製作され、興収250億円を叩き出した2016年の東宝の夏アニメ映画「君の名は。」同じく、オリジナルアニメ映画となった本作となります。
東宝サイドの目標興収は最低でも20億円と強気ですが、酷評の嵐の中、さてどうなるのか…。
映画「打ち上げ花火」のあらすじとは

小学生の典道と祐介は仲の良い友達だが、実は2人とも同級生のなずなの事が好きでした。
しかしなずなの両親が離婚し、彼女が母親に引き取られて2学期から転校することになっているとは、2人には知るよしもありませんでした。
親に反発したなずなは、プールで競争する典道と祐介を見て、勝った方と駆け落ちしようとひそかに賭けをします。
勝ったのは祐介か? 典道か? 勝負のあとから、異なる2つの物語が展開します!
「if もしも」の関係性とは

この作品が放送された番組となる『If もしも』は本来、主人公の選択によってその後のストーリーがどう変化するかを見せるドラマシリーズとなっており、どちらかが主人公の空想であったりやり直しであったりしてはいけない、というルールがあります。
その意味では、この作品のシナリオは厳密には番組のルールから逸脱していて、『If もしも』側のスタッフは不満を示したと言われます。
また、岩井俊二が作成した初期の脚本段階での原題は『少年たちは花火を横から見たかった』でしたが、撮影前に『If もしも』側のスタッフの強い意向により、現在のタイトルに差し替えとなりました。
これは、各エピソードのタイトルは「〜するか、〜するか」という形で統一するというルールが番組にあったためとなっています。
このあたりのエピソードにつきましては、1999年に発売されたドキュメンタリーDVD『少年たちは花火を横から見たかった』内でも詳しく触れられていて、2017年6月には角川文庫で初期プロットを基にした岩井俊二の小説『少年たちは花火を横から見たかった』が発売されました。
映画「打ち上げ花火」のキャスト声優とは

及川なずな – 広瀬すず
島田典道 – 菅田将暉
安曇祐介 – 宮野真守
なずなの母 – 松たか子
純一 – 浅沼晋太郎
三浦先生 – 花澤香菜
和弘 – 豊永利行
稔 – 梶裕貴
なずなの母の再婚相手 – 三木眞一郎
光石先生 – 櫻井孝宏
典道の母 – 根谷美智子
典道の父 – 飛田展男
祐介の父 – 宮本充
花火師 – 立木文彦
映画「打ち上げ花火」の結末ネタバレとは

夜、二人は学校のプールに忍び込みます。ちょうど花火の音が聞こえていました。
なずなは服のままで水の中に入り、彼女の大胆不敵な行動に典道は委縮します。
しかしなずなの一瞬の悲しげな表情を見て、典道も水に飛び込み、二人はしぶきをあげながら戯れました。そしてなずなは「今度会えるの、二学期だね」と微笑んでプールを去っていきました。
終わった花火大会の会場へ典道が一人で向かうと、デート中の三浦先生に出くわします。典道は先生に、花火は横から見たらまるいのか平べったいのか聞きました。
先生は恋人の友人である花火師のもとへ典道を連れて行くと、花火師は余った花火を典道の真上に打ち上げてくれました。
祐介たちはようやく灯台へ辿り着きますが、既に花火は終わっていました。しかし終わったはずの花火が揚がります。横から見た花火はまるい形をしていました。
そして真下から見上げた典道にも、まるい花火が見えました。
映画「打ち上げ花火」の評価と感想とは

この作品への評価や感想は大きく別れるのではなちかなと思いました。
最近のアニメ映画では、作品を通してメッセージを伝える系の映画が多いですし、見る人によっては解釈や考察が異なりますね…。
そのため、『映画の解説を誰かにして欲しい』と思うことがしばしばあります。
映画に対する解釈は人それぞれでしょうし、どれが正解/不正解というのは無いと思いますが、他の人達が何を考えたのかがとても気になるものです。
『打ち上げ花火~』では、【IF(もし)・・・】ということで時間を巻き戻し、違う選択肢を選んだパターンの結末を求めるというストーリーとなってました。
典道となずなを中心に世界がグルグルと回り、映画を観ている間に『自分の人生のあの時、もしもこうしていたら・・・』と思いを巡らせた人が多いのではないでしょうか、
人間は誰しも過去を振り返ってみては、『あの時こうしていたら・・・』『もしも違う道を選んでいたら・・・』と悔やんだりするものですよね。
にも関わらず、次にやってくる未来に対しては、しっかりと考えずに成り行きで行動したりしてしまいがちですよね…。
そういった意味で、鑑賞者が人生について考えさせる映画として、『打ち上げ花火~』は高く評価できるのではないかと思います!
一方で、『打ち上げ花火~』の映画としての『絵・デザイン、音楽の評価は高め』という人がほとんどではないかなと思われます!
なずなも美人で可愛いキャラデザインで声も広瀬すずさんなので最高ですね!
本当に人生はいろんな選択次第で、大きく変わってしまうのです。
そして、映画を観た後からは、【今後の人生の歩み方・選び方】についてを色々と考えさせられます。
たった一度きりの人生ですし、これからどんな選択をしていけばと真剣に考えることは大切だと思います!
だけど、これから10年先、20年先、30年先、それ以上先なんて、誰にも将来はわかりませんよね。
3年後や5年後だって、明確に見えていないのではないでしょうか?
そして、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を観て、いろいろと考えた感想の結論としては、「今日や明日、明後日、一週間といった短いスパンの先だけをメインに考え、1年後は時々考える程度、2年後からはザックリと考える」
というスタイルが精神衛生上、幸せかなと思いました。
もちろん、もっと先の未来の準備は必要ですし、そうしていかないと人生は思い通りにならないでしょうから。
ただ、先々ばかり考えずに今できる判断で一番納得のできることだけを選んでいくと、後悔は少ないはずだと私は、信じています。
気になる方は、ぜひ見てみてくださいね!
打ち上げ花火 映画のネタバレ結末やあらすじ、評価、感想!についてでした。
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